養補助食品とはどのようなものでしょうか 在宅での利用もふまえて説明します

前回では栄養療法について誤嚥性肺炎と低栄養との関連を解説し、栄養補助食品を紹介しました。今回は栄養補助食品について少し詳しく説明していきます。

高齢入院患者を対象にしたレビュー論文では、通常の栄養管理と比較して高エネルギー・高たんぱく質の強化、間食を提供することは食事摂取量の改善に効果があると言われています。また、地域在住の高齢者では、間食、夜食によって摂取エネルギーが増加し、栄養状態の維持、改善が可能でした。そのため、基本的な食事で必要栄養素が確保できない場合、間食や夜食など食事時間以外でも栄養を補う。この際、少量で高エネルギーの栄養補助食品が活躍します。

 

 

病院でリハビリテーション栄養の観点から、リハビリの効果を最大限高めるために使用される栄養補助食品をいくつか紹介します。①メイバランスミニ(容量125mL/200kcal/タンパク質7.5g)②プロッカゼリー(77g/80kcal/6.2g)③メディミル(100mL/200kcal/8g)④リハたいむゼリー(120g/100kcal/10g)、これらが病院ではよく提供されている栄養補助食品です。これらの選択に関しては、患者の病態、嗜好、コスト面などを総合的に判断し、無理なく継続的に摂取できものを選択します。形態にはジュースタイプやゼリータイプ、粉末タイプなどがあります。嚥下障害がある患者にはゼリータイプ、甘い味のものが苦手な患者さんにはさっぱりしたフルーツ味やしょっぱいスープ味を選択していきます。

これら栄養補助を提供して終わりではなく、適宜モニタリングをしていきます。患者さんへの動機付けとして、栄養補助食品の開始前には必要性を説明し、開始後は味が合っているか、無理なく摂取できる量か確認します。それから補助食品をどのくらい摂取しているかを確認し、内容や量が適切かを検討していきます。継続して使用していく際は、継続に伴い味に飽きてきていないかなどを確認し、必要に応じて味の変更などをおこなっていきます。どの補助食品にも複数の味(多いもので8種類)があるので、味の好みに合わせての変更は必要だと思います。

上記のモニタリングや選択方法は病院だけではなく、在宅でも同様の流れで実施するのがよいタイミングです。頑張って何とか摂取していただく時には必要ですが、出来るだけ楽に無理なく摂取できるようにすることが継続にとって重要になります。

病院でよく提供される食品を紹介しましたが、ドラッグストアやAmazonでも上記食品は入手が可能です。1個あたり150円~200円前後であるため、やや値段が高いと感じるかもしれませんが、普段の食事量が少ない方や、最近食が減ったと感じる方には、検討していただくとよいと思います。